AWSでサーバー構築

佐野

佐野 2013年7月19日

ついこの前、AWSサーバーを立ち上げる仕事ができました。
最近、AWSのサーバーを立てる機会がなく、操作を忘れていましたが、
過去に行った作業を思い出しつつ、作業に取りかかりました。

ウェブサーバーとして動かすのに必要な「Apache」、
データベースを構築するのに必要な「MySQL」、
PHPを動かすのに必要な「PHP」、
PHPとMySQLをつなげるのに必要な「PHP-MySQL」など、
各ソフトのインストールと設定、起動といった作業を、
過去に練習した際のメモを頼りに、行いました。

ただ残念なのは、なぜか「phpMyAdmin」だけがうまく動かず、
どうしてもうまくいかなかったので、
最近見つけたAWS起動の際に入力する事で
基本的なウェブサーバーを構築済みになる起動スクリプトを利用し、
そのサーバーを調整し、最終的にはうまくいきました。

今回は、起動スクリプトに頼ったものの、
いずれは、足りなかった部分を考察しつつ、
自分の手でサーバーを立てられるようにしようと思っています。
そして、スクリプトとは言っても、パッと見で見る限りは、
SSH接続で使用するLinuxコマンドと似ている面があるので、
何をインストールし、どんな設定を行っているかのヒントも、
ここにもあるかもしれません。

しかし、単純に過去のメモ通りに作業を行えば、
うまくいくものとは思っておりません。
過去の作業を再現すればいいとも思っていません。

肝心なのは、ひとつひとつの作業に、
何を意味するのかを考えながら行うことです。
そうでなければ、極端な話たったひとつのイレギュラーに対し、
ピンポイントでの問題事がわからずに、
作業を最初からすべてやり直すことにもなりえます。
いわば、運良くイレギュラーが発生しない事を祈るようなものです。

例えば機械の操作にしても、単純にボタンを押す順番を記憶し、
それを再現するだけでは、なにもわかっていないのと同じです。
肝心なのは、どのような状況下で、どのボタンを押すのかを把握することです。

サーバーの設定の際には、Linuxの一面黒い画面に
文字しか表示されていないという無機質な環境ですが、
私はサーバーに手を加える事で、そのサーバーにどのような影響があったのかを
頭の中で想像しながら作業を行っています。
さすがに頭の中でサーバーの状況をシミュレーションするという、
機械的な事を生物が行うのは不可能に近いですから、
漠然と、家が建てられていく様子に見立てて想像するのでもいいと思います。

また、調べ物を行うにしても、
必ずしも自分の考えと一致する答えが見つかるとは限りません。
しかし、そういった情報でも無視することなく、
何かのつながりが生まれるかもしれないと考察する事も重要だと思います。
最初から結論を求めるのではなく、集めた情報から結論を求めていくものです。

とくにAmazonAWSの情報を探るのは、まさにジャングルの探索です。
実際に試している人の情報を参考にするにも、
その人の構築したサーバーが、今自分が構築しようとしているサーバーと同様なものか、
また、その記事掲載時点での、各ソフト等のバージョンの違いにより、
若干ながらも食い違いが発生します。
必ずしも、自分の求める情報が存在するわけではありません。

そのような環境で、完全に自分の考えと一致する情報だけを求めていては、
いつまでたっても結論にたどりつけません。
たとえ自分が直接求める情報でないにしても、
その中から、ヒントに出来る情報を探り出す能力こそが求められます。