Auto Recovery(インスタンスの復旧)が失敗する件
Auto Recovery機能は、EC2インスタンスにハードウェア障害が発生した際に、自動的にStop & Startして復旧してくれる便利な機能です。
あるお客様でAuto Recoveryを設定しているのですが、実行されてもエラーとなるケースがあったので調べてみました。
結論から言うと、原因は「暗号化されているEBSボリュームをアタッチしていたから」でした。
なぜこの原因が設定前にわからなかったかという事になると思いますが、機能がリリースされて暫くの間、AWSドキュメントの日本語版にはなぜか抜けていました(AWSサポートに確認して発覚したのですが、本ブログ執筆段階ではAWSドキュメントが修正されていました)。
現在、サポートされているインスタンスです。
- C3、C4、M3、M4、R3、T2、および X1 インスタンスタイプ。
- VPC のインスタンス
- 共有テナンシーのインスタンス (インスタンスのテナンシー属性が
default
に設定されている) - 排他的に Amazon EBS ストレージを使用するインスタンス
また、以下のインスタンスがサポートされていません。
- EC2-Classic インスタンス
- 専用テナンシーインスタンス
- 専用ホストで実行されているインスタンス
- 暗号化された EBS ボリュームを持つインスタンス
- インスタンスストアボリュームにブロックデバイスマッピングを使用して起動されたインスタンスなど、インスタンスストアボリュームを使用するインスタンス
その他に、IAMユーザーやIAMロールでも制限がありますので、注意が必要です(詳細は、下記リンク先ドキュメントをご参照ください)。