どのブログシステムを選ぶか

佐野

佐野 2013年12月26日

過去はブログというものは、
どこかのサービスを借りて行うものだと思っており、この会社に来てから、
自分でブログシステムを立ち上げる事も可能である事を知りました。

まず最初に知ったのが、WordPressであり、
素材は用意されていたとはいえ、
AWSのサーバー立ち上げ行ったのとも相まって、
ブログシステムを自分で構築する事が
できるのだという実感がありました。

その後も、WordPress製のお客さんのサイトも更新する事になり、
その仕組みは普通のHTMLとやや異なるものの、
それを乗り切り、確かめながら理解を深めていきました。

一時、MovableTypeを使用したサイトにも触れた事があり、
今ではa-blog cmsの試用も行い、計3つのブログシステムに触れてきた事になります。

ブログシステムが数種類あれば、その仕組みも様々であり、
これら3つだけでも、大きく異なる概念を持ち合わせている事がわかります。

これらのシステムの仕組みを大まかに言うのであれば・・・


WordPress

PHPで構成されている標準的なタイプ。
アクセスしたPHPファイルや付与されたパラメータ等に応じて、記事が表示される。

実質完全無料のオープンソースゆえに、プラグインなどの拡張性も豊富。
また、テーマのカスタマイズにより、より本格的なウェブサイトにするのであれば、
テーマを構成するPHPファイルを編集する必要はある。

MovableType

管理画面などのシステム自体はPHPではあるが、
そのシステム内でHTMLファイルを生成し、閲覧者はそれにアクセスする。

HTMLの出力先だけを変更すれば、管理画面はmicroサイズのEC2、
閲覧者が観るHTMLはS3で行うという事もできる可能性はある。

a-blog cms

テーマフォルダに置いたHTMLファイルを、PHPのシステムが読み取り、
間接的にHTMLを表示するという仕組み。
HTMLコメントアウトで作成された独自定義のタグを、
記事などの要素に置き換える機能が備わっている。

独自定義のタグを把握する必要はあるものの、
それさえ把握できれば、PHPの知識がない人でも
既存のHTMLをテーマ化する事が可能。
その他FaceBook等のSNSとの連動など、様々な機能を標準で多数備えている。

しかし、なぜだか基本的なウェブサーバーとして構築した
Amazon EC2では、まったく動作しない。
また、インストール時に、Apacheの
「httpd.conf」や「php.ini」ファイルの編集を必要とする場合がある。


以上のような特徴があると思います。

いずれにしても、本格的なものに仕上げるのであれば、
単にマニュアルを読んで作業手順を覚えるだけでなく、
システムの大まかな仕組みを把握する必要はあると思います。

また、お客さんが触れる範囲も、
WordPressで言えば「固定ページ」と「投稿」がほとんどであり、
こう言うと失礼かもしれませんが、
基本的にHTMLを知らないお客さんの場合は、
どのみちHTMLを触れるサイトのデザインなどの範囲は、
お客さんとの相談を受けたうえで、こちらが更新を担当する事がほとんどです。

個人的に、一番好みなのは、WordPressですね。
完全無料で拡張性もあること、
PHPファイルを触る必要はあると言っても、
PHPファイル自体にも、HTMLを記述する事は可能なので、
PHPの概念が少しわかってしまえば、カスタムテーマを作る事も難しくはありません。

もうひとつ、ライセンス料は必要になりますが、
MovableTypeも気になるところです。
EC2とS3との連携は、一度やってみたいと思うところです。

結局どのブログシステムを選ぼうとも、
求められる知識や能力のレベルに大差はないと思います。
どのブログシステムでも、システムの概念や、
記述すべきコードを把握したうえで、
作業を行う事に変わりはないでしょう。