GoogleAppsScriptの役割
今回も、GoogleAppsスクリプトの話題です。
GoogleAppsスクリプトを利用すれば、
GoogleApps上の様々なアプリケーションの拡張や自動化を行えます。
ですが、前の記事でも書きました通り、
スクリプトで出来る事は決して万能というわけではなく、
1アカウントで出来る事とほぼ同等という事です。
つまり、手動操作を行うのとほぼ同様の操作しか行えませんし、
また、そのスクリプトを動作させるアカウントの権限を超えた操作も不可能です。
これらはセキュリティ上の観点から考えると、当然の事と言えます。
むしろ、これらの事が行えないようになっているからこそ、
GoogleAppsの安全性は守られていると思います。
スクリプトで行う事の大半は、手動操作の集まり。
であれば、GoogleAppsで何かを作成する際には、
どのような操作を自動化させたいのかという事を考えれば、
大体の企画書は完成するはずです。
もし、スクリプトを使用した企画を立てるのであれば、
まずはGoogleAppsの各アプリで、どのような動作を行わせるのかを考えた上で、
実行に移す事をオススメします。
GoogleAppsの1アプリの機能は多種多彩ですが、
そこで何を管理したいのかというシナリオを並べるよりも、
そのアプリに、どのような動作をさせたいのかを考えるとよいでしょう。
例えば監督がシナリオを考えて、それをプログラマーの人が形にするにしても、
プログラマーの人に、アプリをどのような動作をさせるかを伝えていない場合、
自分の知る限りの情報で、そのシナリオを解決する手段を考えるはずです。
この部分で、監督との考えのズレが生じてくる部分でもあります。
もし監督の考えを、そのまま表現してほしいのであれば、
アプリをどのように扱いたいかという部分までも書き起せば、
考えのズレも生じにくいはずです。
今回と前回とで、GoogleAppsScriptは、出来る事が限られているようにも書きましたが、
それはあくまでも、権限やセキュリティの問題です。
実際にはセキュリティの面を守れば、各アプリを組み合わせた、
大規模なシステムを構築する事も可能です。
単純な自動化だけでも、これは大いに助かる機能でもあるはずです。
人間では難しく手間もかかる処理を、ほぼ一瞬で行い、ほぼ随時結果を出してくれたり、
寝ている合間であろうとも動作し、監視してくれるシステムを作ったりなど、
人間が行うには大変な作業を管理させる事も可能です。
GoogleApps自体が既に出来上がった、非常に高機能なシステムなうえ、
スクリプトによって、それらにさらなる機能を与える事ができます。
スプレッドシートをデータベースとして扱いながら、
その情報を基にカレンダーにスケジュールを組み込んだり、
メールの本文を生成したりと、その用途はじつに多彩です。
その時に欲しいと思った機能を作成できる、じつに可能性の高いシステムでしょう。