Cloudn  で、リモートデスクトップ

佐野

佐野 2012年11月22日

以前、仕事でWindowsServerを触ったときに、意外なほど知らない事が多かったため、
その練習も兼ねて、今回は Cloudn で、Windowsサーバーを立ち上げ、
リモートデスクトップで操作してみる事にしました。

まずは「仮想サーバー」内の上側にある「仮想サーバー追加」を選択。

ウィザード形式のウィンドウが立ち上がります。
まずは立ち上げるOSを選択。
今回の場合は、WindowsServer2008を選択します。

次に、プランを選択。
高価なものほどCPUやメモリが多いですが、今回はとりあえず、
いちばん安い「Plan vQ」を選択。このプランだとCPUは0.25CPU、メモリは0.5GBメモリです。


次に「ディスクを選択」の画面になりますが、
これは、要はあらかじめ用意されたテンプレートで仮想サーバーを構築した際に、
追加する外付けハードディスクを選択するようなもののようです。
自分でテンプレートを用意して構築した場合は、ディスクの容量を選択するもようです。

今回のような場合は、「必要ありません」でいいでしょう。
ディスクは後で追加し、「アタッチ」する事も可能です。
その作業をここでやってしまおうというものでしょうが、
説明書を見てみると、どうもまだ未完成なようで、
「必要ありません」を選択するよう推奨しています。


この画面は、とりあえず進むしかなさそうです。


最後に、名前とグループ名を決めます。
名前はとりあえず、わかりやすいものにしておくとよいでしょう。
グループは・・・ すみません。まだわかりません。
両方とも省略することは可能なので、好みの名前を入力するといいと思います。

いよいよサーバーが立ち上がりました。
赤枠で囲んだ部分には、プレビュー画面が表示され、
これをクリックすると、ブラウザ上でデスクトップが立ち上がります。

ただし、完全に立ち上がるまでには少々時間がかかります。
その間にいろいろと操作をしてしまうと、エラーが発生してややこしい事になるので注意。
実際私も、それをやってしまいました。その名残が選択中のひとつ上のサーバーです。
エラーが起きたら、サーバーを停止・削除してしまい、新しく立ち上げたほうが早そうです。

先ほどの赤枠部分をクリックすると、ブラウザで表示され、操作もできますが、
まずはこの画面で、パスワードをリセットしておきましょう。
このブラウザ画面からでも、そのまま操作は可能ですが、
JPEG画像に変換して常時描画しているせいか、動作がガクガクです。
なので、リモートデスクトップを使用してみましょう。

そのためには、リモートデスクトップで接続可能にするためのポートを開きます。
「ネットワーク」から「IPアドレス」を選択して、新規IPアドレスを作成し、
それを先ほど作成したサーバーに割り当てる作業を行います。

AmazonAWSにおいては、作成したIPアドレスをサーバーに割り当てず、
放置したままにしておくと、その分料金を取られます。
 Cloudn においても同様かはわかりませんが、
IPアドレスは全ネットワーク中でも有限の物なので、
使わないものは、むやみに放置しなさそうがよさそうです。
そのためか、ここで作れるのは20個までのようです。

ちなみに、最初からあるIPアドレスは、何か別の役割があるらしく、
これをそのまま使う事はできません。

IPアドレスを作成したら、動画面から右にある「アクション」タブより、
「スタティックNAT有効化」を選択。
ここで、先ほど作成したサーバーを選択し、割り当てます。

次に「ファイアウォール」タブを選択し、リモートデスクトップ用のポートを開きます。
なんかはみ出しているようですが、気にしてはいけません。

「開始ポート」と「終了ポート」共に「3389」と入力します。
この番号は、リモートデスクトップ用の番号です。
「ソースCIDR」は、アクセスを行える場所を限定したい場合に、
アクセスする場所のIPアドレスを入力しておきます。
それを確認するには、その場所から「確認くん」にアクセスすれば確認できます。
この画像では、どの場所からでもアクセス可能ですが、
後で設定し直して、限定した場所からでないとアクセスできないようにしておきました。

PCの「リモートデスクトップ接続」において、アカウントは「Administrator」、
先ほど設定した「IPアドレス」と、リセットしたパスワードを入力すれば、
リモートデスクトップが立ち上がるはずです。

時計が合ってないように思えますが(画像は修正済み)、
協定世界時(UTC)になっているだけです。
日本時間は、これに9時間足した時間なので、修正しておきましょう。
仮想サーバー画面の下側にある「作成日付」も、このUTCです。
これは修正できませんが、サーバーの作成した時間も、これに9時間足した時間になります。

ブラウザを新規でインストールしてみたり、動画も再生してみたり、
しばらく自由に使ってみました。
やはり最も安いプランなせいか、動作が遅めですね。しかし、練習にはこれでも充分です。
同じWindowsでありながら、いつも使っているWindowsと違う点があるのも面白いところです。

AWSに比べれば、機能の数は及ばないかもしれないけれど、
日本語のインターフェースは非常に扱いやすく、簡単にサーバーを立てる事もできます。
概念の多くは、AWSとほぼ同様なので、すでにAWSに触れていた人もラクに扱え、
また、ここからAWSに入門していく事もできるかもしれません。