自分(this)を知ること

佐野

佐野 2013年4月2日

以前にも書きましたが、GoogleAppsScriptでは、
「グループ」だけは操作する事ができません。

・・・と、今まで思っていたのですが、
じつは、そうでもなかったようなのです。

気まぐれにスクリプトを触っていたら、
突如デバッグ時に出る「this」という関数が気になり、
そこには、今まで使っていた関数が、配列として並んでいました。
その中を、よく見てみると・・・

「Groups」と名のつく関数が2つ。
そのうちのひとつは、Gmailのアドレス帳内のグループであり、
そのもうひとつは、もしや・・・と思って、コード補完を開いてみました。

すると、「GroupManager」という、
けっこうそれらしい関数があるじゃないですか。
「getAllGroups()」でグループを取得し、
その配列の中から「getName()」で名前を取得すれば、見慣れた名前が・・・
まさしくそれはグループの名前。グループの取得に成功しました。

その後、テストのグループに
メンバーを追加・削除を行ってみましたが、これも成功です。
ただ、グループ自体の新規作成は、関数自体はあるのですが、
入力すべき内容も、よくわからないのもありますが、
うまくいかないようです。
しかし、グループの追加をスクリプト上で行えるようになると、
それこそ、やっかいな事になるような気もしますが。

これだけでも、けっこうな収穫だと思います。
ただ当然ながら、スクリプトを動かすアカウントが
権限を持っているグループに限られると思いますが。
スプレッドシートを利用しての管理画面も作成できそうです。

ただし、この機能は有料ドメインのみに限られ、
無料アカウントでは、「グループ」自体がなく、
この関数を使用した時点でエラーになります。

この関数については、本当にどの資料にも載っていなかったので、盲点でした。
自分の探し方が足りなかったのか、
はたまた資料を執筆する人も知らなかったのか、
それどころか、公式サイトにも載っていないようなので、
まだ未完成の機能なのか・・・

ともかく、これだけでも収穫なのは確かです。
関数を知りたければ、自分(this)を知ることも、ひとつの答えですね。
ちょっと意味がちがうような気も・・・