謎を解くには略語を解く

佐野

佐野 2013年10月21日

この世界には、様々な略語が存在しています。
たとえばAmazonAWSにおいても、「EC2」「S3」「RDS」等といった、
各項目に、約3文字のアルファベットで構成された略語が使用されています。
また、「AWS」自体も、これまた略語ですね。

AWSにしても、各項目には様々な機能を有していますが、
一見すると、それはじつに、わかりづらいものです。
そして、それを理解するためにも、長々とした説明を読むハメとなり、
いまひとつ印象に残りにくい要因にもなります。

そういう場合には、まずは略語を解いてみることです。
略語とは、長い名称をより書きやすく、言いやすく、
大きさとしても掲載しやすいように、
そしてその存在を覚えやすいように作られたものです。
ユーザー側が決めたもの、メーカー側が定めたものなど、
略語の出処も様々ですが、略語の語源には、
その機能を意味する言葉が隠されています。

「AWS」ならば、「アマゾン ウェブ サービス」と言って、
ウェブサイトに関する何らかのサービスという事がわかります。

そして、「EC2」は、「エラスティック コンピュート クラウド」の略です。
「2」は、「C」が2つあることを意味しています。
「エラスティック」とは伸縮自在という意味があり、
ウェブサーバーはもちろん、Windowsサーバーなど、
多種多様なサーバーを建てる事ができ、
かつ、サーバーの規模も細かく設定できるから、このように呼ぶのでしょう。
「クラウド」とは、インターネット上で展開されるサービスの事で、
そのクラウド上に作られるコンピューターと考える事ができます。

「S3」は、「シンプル ストレージ サービス」の意味で、
その名のとおり、単にデータを無尽蔵に保存しておくサービスの事です。
容量に応じて料金はかかるものの、
大容量のデータを保存しておくには最適なサービスです。
あだ、PHPのように、サーバーを動かしてHTMLを書き出すというような
システムは使用できないため、それゆえに「シンプル」と呼ばれるのでしょう。
「ストレージ」とは、「貯蔵」や「保管」という意味です。

「RDS」は、「リレーショナル データベース サービス」の略ですが、
「リレーショナル」とは「関係」という意味で、
これ単体では、いまひとつピンと来ないのが個人的意見ではありますが、
少なくとも、「データベース」という言葉から、
「MySQL」等のデータベースを扱うサービスという事がわかります。
調べてみると、どうも「リレーショナルデータベース
という言葉自体は既存のものらしく、データベースの種類のようですね。
お恥ずかしながら、このあたりの事は、
あまりよくわかっていなかったのですが・・・

難しくて、よくわからないと思うものは、略語に限らず、
英単語である事が多いというのもあります。
個人的に、それの概要を知るには、まず長い説明を読むのではなく、
その名称の意味を調べるようにします。
名称には、名付けられたものの意味が、簡単に記されており、
その意味さえわかれば、何をするものなのかが、
大まかながら理解する事ができ、
説明を読む場合でも、それの理解度が大きく変わるはずです。

もし説明書を覚えきれないのであれば、
まずは、名称の略語を解き、その各単語の意味を調べることです。
そうすれば、それに対する印象も強くなり、
少ない言葉で、大まかな概要も覚える事が可能となるはずです。